SWITCH 30th ANIVERSARY

SWITCH x JEAN DEADEM x STAG

Designed by 浅野忠信

俳優・浅野忠信のブランド「JEAN DIADEM」と新しい時代を生きる遊び心がある男たちのウォッチブランド「STAG」がコラボレーションし「SWITCH」創刊30周年を記念して製作した腕時計が完成。

Interview 浅野忠信

長年自分が欲しい時計を頭に描き続けてきた浅野は、今回のコラボレーションで遂に理想のモデルを作り出すことができたという。彼の時計に対する熱い思いを語ってもらった。

時計に関しては、ずっと探していたんです。昔観たある写真集に男性が写っていて、何てことない白のシャツに黒のズボンを穿いてアトリエみたいなところに立っている写真なんですけど、その人がとてもシンプルな時計を着けていたんですよ。これはカッコいいなと思いました。そんな時計が欲しくて、いろいろ探したんですけど、見つけられませんでした。最近の時計ってサイズが大きいんです。小さいサイズの男物ってあまりなくて、さんざん探して似ているものを買ったのですが、それでも似ているだけで、僕の理想とは違いました。

_俳優らしいファッションとは?

JEAN DIADEMを立ち上げた時はジーパンを作りたかったんです。母が古着屋をやっていたことが影響していると思うのですが、自分が欲しいジーパンを作ったのが始まりでした。
その後、俳優らしいファッションって何だろうとずっと考えていた時期がありました。そこで頭に浮かんだのが映画『理由なき反抗』。ジェームズ・ディーンが赤いドリズラージャケットにジーパンを穿いている。高倉健さんもスイングトップにジーパンを穿いていた。それでこの組み合わせって俳優っぽいのかなって勝手に思うようになって、じゃあ俳優らしい時計とはどういうものだろうって。
そうやって考えた時計がこれです。このモデルならオールマイティに行ける。スーツにもカジュアルにも似合うし、その日の服に合わせて文字盤の色を選べるように黒と白を作りました。まさに理想的です。
作っている途中に「やっぱり流行っているような時計を作った方がいいんじゃないか」と思ったこともありましたが、「いや、俳優のファッション。だから時計はこれ」というところに立ち返って完成させました。

_エイジングを受け入れる

時計バンドは革製にしました。ジーパンって穿いて行くと味が出て来るじゃないですか。一年間穿いて洗ってみたらこうなった、っていう。それと同じようにこの時計のバンドもどうやって成長していくのかなって、とても気になっています。アンチじゃなくてアグリーエイジングですね。
考えを重ねて行き着いたモデルなので、飽きないものになったと思います。長く着けてもらえたら嬉しいですね。

PHOTOGRAPHY: ISOBE AKIKO
_Spec ステンレスケース / 日本製3針ムーヴメント(MIYOTA) カウチレザーバンド /5気圧防水
_Size ケース35mm、バンド20mm
_Price SWITCH × JEAN DIADEM × STAG WATCH 26,000円(税抜) 3月20日発売開始(予定) SWITCH WEBで予約受付中!
インタビュー・カルチャー・マガジン *毎月20 日発行
「スイッチ」は、1985 年の創刊以来、「時代をつくる鮮やかな個人の軌跡を追いかけ、その吐息と輝きを伝える」というコンセプトのもと、インタビュー誌として多くの読者を獲得してきました。音楽、映画、文学、アート、デザインなど、さまざまなジャンルの第一線で活躍する表現者達に出逢い、彼らが小誌にしか語らない言葉を引き出すインタビュー、小誌にしか見せない表情を引き出すフォトストーリーによって、同時代に生きる表現者が、 何を考え、何を感じ、どんな生き方をしてきたのかを、深く掘り下げていきます。

> SWITCH Official web site

浅野忠信がデザイン、プロデュースを手掛けるファッションブランド。

> JEAN DIADEM Official web site

モデル、フォトグラフに携わり、マルチクリエーターとして幅を広げ現在、多数のブランドを作り出すクリエイティブディレクターとして活躍中のRoger Francis Clarke(ロジャー フランシス クラーク)氏によるブランディングに基づくプロダクトを展開。

> STAG Official web site